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業平文治漂流奇談(なりひらぶんじひょうりゅうきだん)
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作者:未知 文章来源:青空文库 点击数 更新时间:2006/9/7 10:54:35 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 |
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七 偖(さて)前回に演(の)べました文治郎と亥太郎の見附前の大喧嘩は嘘らしい話ですが、神田川(かんだがわ)の近江屋(おうみや)と云う道具屋の家(うち)に見附前の喧嘩の詫証文(あやまりじょうもん)と、鉄拵(ごしら)えの脇差と、柿色の単物が預けてあります。これは現に私(わたくし)が見たことがございますので、左官の棟梁亥太郎の書いたものであります。幾ら乱暴でも公儀のお道具を持出すと云うのはひどい奴で、此の乱暴には文治郎も驚きましたが、鉄砲を持って来られては何分(なにぶん)逃げる訳にもゆかんから、關兼元(せきかねもと)の無名擦(むめいす)りあげの銘剣の柄(つか)へ手を掛け、居合腰(いあいごし)になって待って居りましたが、これは何(ど)うしても喧嘩にはなりません。見付の役人が捨(すて)ておきません。馬鹿だか気違いだか盗賊だか分りませんが、飾ってある徳川政府のお道具を持出しては容易ならんから、見附に詰め合せたる役人が、突棒(つくぼう)刺股(さすまた)※(もじり)などを持って追掛(おっか)けて来て、折り重り、亥太郎を俯伏(うつぶせ)に倒して縄を掛け、直(すぐ)に見附へ連れて来て調べると、亥太郎の云うには、 上一页 [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] ... 下一页 >> 尾页
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