三菱自動車は8日、経営再建に向けた4500億円の増資について、三菱グループ各社の引受額を発表した。三菱重工業、東京三菱銀行、三菱商事のグループ主要3社が、議決権のない優先株で400億円ずつ均等に負担する。東京海上火災保険と三菱信託銀行が各100億円、明治安田生命保険が70億円など、主要3社以外のグループ企業の引受額は、5月21日の再建策発表時より150億円増え、グループでの支援総額は2950億円となった。
主要3社以外の出資グループ企業のなかには、日本郵船や三菱電機も含まれる。また、三菱自の提携先である台湾の自動車メーカー・中華汽車も100億円出資する。
さらに三菱自は、東京三菱銀に対する900億円の、三菱信託銀に対する400億円の各債務を優先株に振り替える債務の株式化で、有利子負債を減らす。これらの三菱自への払い込みは今月24日と28日となる。
一方、三菱グループ以外では、企業再生ファンドのフェニックス・キャピタルが三菱自の普通株700億円を引き受け、筆頭株主に躍り出る予定だが、この払い込みは7月中旬の予定だ。
(06/08 20:31)
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