三菱自動車が8日発表した今月29日付の役員人事で、業務の執行を担う執行役員36人のうち22人が一挙に退任する。退任役員には、独ダイムラークライスラー出身のオリビエ・ブーレイ氏(デザイン本部長)ら6人も含まれる。
5月に発表した経営再建策で、取締役や監査役なども含め、04年3月末に51人いた役員を05年3月末までに37人まで減らす方針を出しており、今回の人事もその一環。退任後の新任執行役員は10人にとどめ、大幅にスリム化する。新任者はグループ企業の三菱重工業、三菱商事からそれぞれ2人ずつ受け入れ、経理や戦略企画、北米、欧州などの担当に充てる。
三菱自では橋本圭一郎副社長ら代表権を持つ3人の副社長も退任を表明しており、29日以降、体制が一新される。 (06/08 23:56)
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