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話の種(はなしのたね)
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作者:未知 文章来源:青空文库 点击数 更新时间:2006/10/4 5:59:49 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 |
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(明治四十一年六月二十八日『東京朝日新聞』) [#改ページ]八十六 写真の無線電送 写真電送という事が近頃大分流行の話柄となり、先達て仏国で無線電送の試験をしたとの記事もあったが、この頃また英国でクニューデンという人が非常に簡単な写真図画等の無線電送法を発見し大分評判になっているようである。その法はなんでもない。写真の種板が十分乾かぬうちに粉のようなものを振りかけると、光に感じている処だけ粉が粘着しそこだけ突起する。そこで今この種板の面に接近して針のようなものを万遍なく動かし、針の尖端が板の全面を隈なく通過するようにする。そして針と種板に発電器の両極をつないでおけば、針が種板の突起すなわち光に感じた部に触れるごとに電流が通る。この電流で適当の電波を起せば、この波は空中を伝わって目的地に達し受信器に感じて普通の無線電信と同様小さい針を動かす。この針の下には (明治四十一年七月四日『東京朝日新聞』) [#改ページ]八十七 死産児の鑑定法 嬰児の死体を検してこれが果して本当に死んで後分娩されたかあるいは出産後死亡したかという事を容易に判別する新法が近頃仏国学士院の報告に発表された。その所説に拠れば、疑問の死体をX線で透して撮影すれば、もし本当の死産なれば体内の機関は一つも写らぬが、少しでも空気を呼吸したものなれば胃だけが現れる。またもし胃と腸とが写れば、その子は出生後一時間ないし十四時間生存していたものである。もし数日栄養をとらず生きていたのなれば胃腸の外に肺並びに肝臓が写る。また数日間食物で養われたものなれば内臓諸機関はいよいよ明らかで、なお腸部に発生する (明治四十一年七月二十日『東京朝日新聞』) [#改ページ]八十八 科学者の不遇 科学者が世界の文明に貢献し自国の栄誉を高めつつあるにもかかわらず一般に不遇であるのは 蚊の撲滅 北米バルチモアーでは蚊のためにいろんな病気の (明治四十一年十月二十五日『東京朝日新聞』) 底本:「寺田寅彦全集 第十二巻」岩波書店 1997(平成9)年11月21日発行 底本の親本:「寺田寅彦全集 文学篇」岩波書店 1985(昭和60)年 初出:「東京朝日新聞」 1907(明治40)年9月3日~1908(明治41)年10月25日(不定期88回連載) 入力:Nana ohbe 校正:松永正敏 2006年7月13日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。 ●表記について
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