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話の種(はなしのたね)
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作者:未知 文章来源:青空文库 点击数 更新时间:2006/10/4 5:59:49 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 |
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(明治四十一年四月八日『東京朝日新聞』) [#改ページ]七十四 温泉中のヘリウム瓦斯 前条にヘリウムの事を述べたついでにもう一つこの瓦斯に関する話をする。近頃鉱泉中にこの瓦斯が含まれている事が知られた。仏国で調べた結果によると〇・一ないし五・三プロセントくらいの割合で含まれている。これを採取するには液化した空気で冷却し木炭に吸収させるそうである。この瓦斯はもと太陽中に存する事は日光の分析から知られていてそのためにヘリウム(太陽素)と名づけられたが、しかし地球上の空気中にも存するという事はわずかに数年前発見せられたのである。最も軽いそして他元素と化合し難いものである。近年ラジウムの研究が進むにつれ、ヘリウムはラジウムより変化して出来るものだという事が知れ、元素というものは変化せぬ物だという従来の考えを打破ったので科学者の注目をひいている。 (明治四十一年四月九日『東京朝日新聞』) [#改ページ]七十五 唖に言語を教うる法 電話や蓄音機の発明に依って有名なグラハム・ベル氏はまた唖者に言語の発音を教うる法に関する著者として知られている。近頃その著書の再版が出た。この法はもと著者の父メルザル・ベル氏の考案したものである。一種の記号で文字の代用をさせ、またその記号の形によってその音を発するには舌や口腔を如何なる位置形状にすべきかという事を明らかに示したものである。この方法によって言語を発するようになった唖者は沢山あるそうな。 (明治四十一年五月一日『東京朝日新聞』) [#改ページ]七十六 空中の巡査 近刊の某地学雑誌に上のような表題を掲げて鳥類の保護を論じている人がある。その人の説によれば、鳥類が農作物の害虫を駆除する功は非常なもので、もし鳥類濫殺の結果有益な鳥が絶滅に近づく暁には、地上の植物は大半滅亡するに至るであろうというている。 植物標本の保存 植物を保存する時に一番物足らず思う事は美しい緑が (明治四十一年五月六日『東京朝日新聞』) [#改ページ]七十七 人を載せる 昔鎮西八郎が大紙鳶にその子を縛して伊豆の島から空に放ったというのは馬琴の才筆によって面白く描かれているが、ここに述べるのは昨年の暮北米での話である。大きな紙鳶に中尉某を載せて地上百六十八フィートの処まで上げたそうである。この紙鳶は蝶の羽根を立てたような形の小さい紙鳶を三千四百個ほど組合せて風を受ける表面を多くしたものである。 回教では新月形を記章とする事あたかも (明治四十一年五月十一日『東京朝日新聞』) [#改ページ]七十八 写真測量 (明治四十一年五月十五日『東京朝日新聞』) [#改ページ]七十九 変った製氷法 ドイツの南部で冬期人造氷を作る法というのを聞いてみると、ちょっと変っている。先ず長さ二丈くらいの大きな櫓を作り、その天井と中段とに横木を並べて置く、そして天井の上に水道を引いてその口から噴き出す水を天井一面に散乱させる。すると小さい飛沫になって落ちる水は寒い空気に触れ、皆 (明治四十一年五月十八日『東京朝日新聞』) [#改ページ]八十 水の消毒 空気中に電気の火花を通ずる時一種の臭気を帯びたるいわゆるオゾン (明治四十一年五月十九日『東京朝日新聞』) [#改ページ]八十一 パリの高塔 有名なパリのエイフェル塔は近年しばしば無線電信の発信所に用いられたが、近頃仏国学士院のブーケ・ド・ラグリー氏はこの塔を利用して 金剛石と炭 金剛石はほとんど純粋な炭素から出来たもので、これを空気中で高熱すれば燃えて炭酸瓦斯に変る事は人のよく知るところである。近頃ある人が金剛石を真空管内に封入し、これに強い陰極線を当ててみたところが、金剛石は摂氏二千度近く熱せられ真黒な (明治四十一年五月二十日『東京朝日新聞』) [#改ページ]八十二 学者の犠牲 英国のホールエドワードという学者はX線のために左の手全体と右の手の指とを失った。その犠牲の報酬として年金千二百円ほどと一時金八千円くらいとを貰う事になったと伝えられる。 メキシコ人の飲料 メキシコや中央アメリカ辺で一般に飲料として賞味するパルクというものがある。これは (明治四十一年五月二十五日『東京朝日新聞』) [#改ページ]八十三 六千年前の肉塊 近頃エジプトの医学校で (明治四十一年六月二日『東京朝日新聞』) [#改ページ]八十四 柔能く剛を制す 比較的に柔らかい鋼鉄の円板を急速度に廻転させ、その縁にごく硬い鋼鉄を当てると硬い方の鉄が容易に 蜂の智恵 仏国学士院の報告中にボンニエーという人が次のような実験の結果を述べている。一日庭に角砂糖をいくつか出しておいたら、やがて一群の蜜蜂がこれにとまってしきりに骨折っていたが、堅くて喰い欠く事が出来ぬと見えて一時飛び去ってしもうた。 (明治四十一年六月十九日『東京朝日新聞』)
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