千葉県九十九里町片貝の「九十九里いわし博物館」で7月30日朝、職員2人が死傷した爆発事故で、爆発現場とされる文書収蔵庫の床下の数カ所からガスの成分が噴き出していたことが2日、県警の調べで分かった。県警は地面から噴き出た天然ガスの可能性が高いとみて、成分分析などを進めている。
捜査1課などの調べでは、文書収蔵庫の床はコンクリートの上に板が張られている。がれきを除去したこの床下から無臭の気体が噴き出ており、ガス検知機で調べたところ、微量の可燃性ガスを検出したという。
地元のガス採掘会社によると、現場一帯は天然ガスの産地。地中20~30メートルに都市ガスと同じ成分のガスを含んだ地下水がたまっているという。
天然ガスが原因とされる爆発事故は一帯で散発的に発生しており、88年4月には、茂原市立茂原中学校で、階段下に作った機械室が爆発した。 (08/02 22:03)
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