東京都庁の水路に住み着いていたカモの親子12羽のうち、親と子の2羽が12日、死んでいるのが見つかった。散歩中に車にはねられたようで、通行人たちは「かわいそうに」と気の毒がっていた。
親子ガモが暮らしていたのは都庁第一本庁舎西側の水路。警備員によると、今年5月につがいでやって来て、その後は母ガモが子ガモ11羽を育てていた。都は小屋を設置し、えさの世話もしていた。立て看板で「巣立ちをするまであたたかく見守ってください」と呼びかけた。愛らしい姿に足を止める通行人も多かったという。
母ガモが死んでいるのが見つかったのは同日午前10時半ごろ。通行人から連絡を受けた警備員が駆け付けると、公園通りわきの歩道で動かなくなっていた。3時間後には、ほぼ同じ場所で死んだ子ガモも見つかった。
残された子ガモ10羽が身を寄せ合う様子を見た警備員は「親を亡くしてシュンとしているんでしょうか」と心配そうだった。
(06/13 18:18) |