中国二大移動体通信キャリアの一つである中国聯通(チャイナユニコム)は、中国ITソリューション大手の神州数碼(デジタルチャイナ)と包括的業務提携を締結。CDMA1xネットワークに関する産業リンクの形成が、この提携でさらに拡大することになると発表した。両社は、今後、CDMA1xネットワーク技術の開発、市場開拓など多方面にわたる協力関係を構築していく方針。14日付でeNetが伝えた。
神州数碼ネットワーク電信業界の鐘成・総監は、通信業界やビジネス面におけるネットワークへの依存度が高まりをみせ、各業界がインターネットを通じて経営効果向上を狙っていると説明。しかし、現時点では、自由自在なネット環境を求める多くのユーザーのニーズに、ネットワーク技術が対応できていないのが現状であると指摘した。
こうした状況の中、高速データ通信、大容量通信が可能で、かつ安全性に優れるなど多くの利点を持つ中国聯通のCDMA1x通信網は、その応用範囲の広さから神州数碼やその他のソフトウエアメーカー、関連サービス業界などにとっても魅力のある技術。
神州数碼は、聯通のCDMA1x網に対応した無線LANカード「DCWL-390CCDMA1X」を発売。153.6kbpsという高速データ通信を実現、さらに、ビジネス向けSMS(ショート・メッセージ・サービス)の送受信、転送サービスのほか、VPN(仮想プライベートネットワーク)などのサービスも提供する。
さらに神州数碼は、CDMA20001xEV-DO、CDMA20001xEV-DVなどの第3世代(3G)携帯電話端末製品のリリースを予定。中国国内市場における同社の強力なブランド力を背景に、3G携帯電話及びCDMA1x網応用技術という二方面で競争力強化に向けた事業を積極的に展開していく方針。
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