1978年の改革開放以来、中国を訪れた観光客数が延べ10億人に達した。国家観光局の統計によれば、2004年4月における海外からの観光客数は延べ954万7100人で、前年同期比69%増、02年同期と比べ18.19%増となっており、外貨収入でも1643億ドルと大幅な成長を示している。14日付で中国新聞社が伝えた。
浙江(せっこう)省・杭州(こうしゅう)市で2日から7日にかけて行われた「中国国内観光見本市」で紹介されたところによると、今年に入ってからは観光客数、外貨収入額ともに大幅増を達成。それぞれ02年同期比23%増、同27%増となった。
国内観光でも、「労働節(メーデー)」を中心とする大型連休「五一」期は、観光客数で同20%増、観光収入で同18%増とこちらも大きく伸長している。なお、02年の観光業収入は5566億元で、02年GDP(国内総生産)の5.44%を占めた。
国家観光局によれば、96年から02年まで、中国の観光業収入は二桁成長を続けており、昨年、新型肺炎SARSの影響がなければ、二桁成長の記録を更新していた可能性は大きかったとしている。今年はSARSの反発もあり、各指標で02年平均を大きく上回ることが予想されている。
|