白に、茶色、灰色……。ルネサンス時代の壁画、フレスコ画を思わせる美しい土星の輪のカラー画像を、22日、米航空宇宙局(NASA)が公表した。土星探査機カッシーニが「総天然色」で撮影した。
カッシーニが土星を周回する軌道に入る前の6月21日、640万キロの距離から撮影した。明るく輝いて見えるのは、七つある輪のうち内側から3番目の「B環」だ。
土星の輪は主に氷でできている。輪ごとに岩石や炭素などの割合が微妙に違うため、さまざまな色に見えるらしい。NASAは「輪の成分を詳しく分析するのに役立つ」と説明している。
(07/25 15:33) |