ペルー南部のナスカにある世界遺産の地上絵が車の走行で損傷を受けている。ペルー空軍が撮影した精密な航空写真から判明した。代表的なサルの絵は、らせん状に丸まったしっぽの上部を横切る大きな跡ができ、一部が消えかかっている。AP通信が伝えた。
同通信によると、ペルー政府が詳しい地上絵の航空写真を撮影したのは73年以来。サルのほか、魚やクモの絵にも同じような損傷があった。同国の国会議員の一部から、緊急に保護策をとるべきだとの声があがっている。
関係者の話では、トラックなどが一帯を近道として通り抜けている。高速道路の通行料金支払いを避けるためのケースも多いという。
地上絵は紀元500年前後に描かれたと推定されているが、目的ははっきりしていない。
(07/23 22:34) |