江戸時代初めから明治の中ごろまで捕鯨の町として栄えた山口県長門市通(かよい)で21日、くじら祭りがあり、海の男たちが勇壮な古式捕鯨を再現した。
船外機つきの模型のくじら(全長13メートル)が現れると、子どもたちが「くじらが来たぞー」。
のろしを合図に、赤い締め込み姿の男たちが「通鯨組」ののぼりを立てた和船4隻に飛び乗った。くじらを取り囲み、巨体にモリを打ち込んだり、背に飛び乗って網をかけたりした。
「1頭捕獲すれば七浦(港)潤う」といわれた通の捕鯨も、明治の中ごろ以降、次第に衰退した。
(07/22 02:58)
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