富山市内で13日夜、池でおぼれかけた犬を、中学1年の少女と愛犬が連係プレーで救った。異変に気づいたのか、愛犬が鳴き出して池に導いた。闘病生活を経験している少女は「貴い命をどうしても助けたかった。本当によかった」と話した。
同市上野、興南中学1年の山本彩華さんは13日午後11時半ごろ、自宅で愛犬の「ピュア」が鳴きやまないので、母親と一緒に散歩に連れて出た。ピュアはいつものコースとは逆方向へ。やがて、別の犬の苦しそうな鳴き声が聞こえてきた。直線にして200メートルほど離れた池まで来ると、中型の老犬がおぼれていたという。
彩華さんは近くのガソリンスタンドに駆け込み、富山署に通報。交番から署員2人が駆けつけ、犬を引き揚げた。
助けられた犬は、人間なら70歳ぐらい。前日から行方が分からなくなっていたといい、飼い主は「無事でよかった。感謝してもしきれない」と喜んでいる。
(07/15 06:47)
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