米でBSE感染の疑い2例目、確定検査中

【ワシントン=笹沢教一】米農務省は29日、BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)の疑いがある牛が簡易検査で見つかり、アイオワ州エームズの国立検査機関で確定検査を行っていることを明らかにした。米国では25日にもBSE感染の疑いがある牛が報告されている。
確定検査に4―7日かかる見通し。
同省は、クロと確定するまで性別や年齢、産地などを明らかにしない方針で、「食品流通には供給されていない」とだけ発表している。
米国では昨年12月に1例目のBSE感染牛が報告され、日本などが米国産牛肉の輸入禁止措置を取っている。現在、コロラド州で取引再開に向けての日米専門家会合が開催中で、相次ぐ疑い例の発覚で、協議への影響が懸念される。
疑い例は確定検査でシロになる可能性もある。25日に見つかった疑い例に関しては、米国の業界誌が同省当局者の話として「2次検査はシロ」と報じているが、同省はこの報道について否定も肯定もしていない。
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