女性のバストを豊かにすると効能でうたう健康食品や塗り薬１１種類について、香港の消費者委員会は１５日、「いずれも効果はないとの結論に達した」と発表した。 　同種の健康食品などが多数市販されているため、同委員会は包装に記載されている成分に基づいて漢方医、医師、薬剤師、栄養士に分析を依頼していた。多くは漢方薬の成分を含み、「内分泌のバランスを調整し、自然なホルモン分泌を促進、乳房の発達を促す」とうたい、ハーブを使った塗り薬も「乳腺組織を刺激、胸部の老化を抑える」などと表示していた。 　分析にあたった西洋医学の専門家は「発育期が過ぎれば、豊胸を促す薬物はない。豊胸には整形しかない」。漢方医も「効果を示すに十分な実験結果や数値は得られていない」と否定的だった。同委員会は「漢方だからといって副作用がないとは思わない方がいい。ホルモン分泌に影響する成分は、がんや脳溢血などのリスクを増やす」と注意を呼びかけている。 (06/16 20:21)