1日午前0時50分ごろ、熊本市改寄町、九州自動車道下り線の北熊本サービスエリア(SA)で、搬送中のシマウマ1頭が停車中の4トントラックの荷台から逃げ出した。約3時間半後、熊本市動植物園の獣医師らが麻酔薬を仕込んだ吹き矢で眠らせて捕獲した。車道には出ておらず、けが人はなかったという。
麻酔で眠らされ、運ばれる「トモコ」=1日未明、北熊本SAで、日本道路公団熊本管理事務所提供
熊本県警高速隊などによると、シマウマは大阪市天王寺動物園から熊本市動植物園に1頭だけ運んでいた。仮眠していた運転手(31)が「ドーン」という大きな音に気づいて見に行くと、木製の枠をけ破って外に飛び出していたという。
体長2メートル、体重約200キロの9歳のメス。名前は「トモコ」。サービスエリア内を駆け回った後、運転手が女子トイレに追い込んだが、暴れることなく、落ち着いていたという。トイレの利用者はいなかったらしい。
シマウマは午前6時すぎ、市動植物園に無事収容された。 (06/01 12:20)
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