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源氏物語(げんじものがたり)24 胡蝶
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作者:未知 文章来源:青空文库 点击数 更新时间:2006-11-6 9:41:41 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 |
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源氏物語胡蝶紫式部與謝野晶子訳盛りなる
鳥花たてまつる (晶子)
三月の 風吹けば
春の池や井手の 春の日のうららにさして行く船は こんな歌などを各自が 「私がある望みを持っていないのでしたら、逃げ出してしまう所ですよ。もういけません」 と言って、手をお出しになろうとしない。 紫のゆゑに心をしめたれば
とお言いになってから、源氏に、 「あなたはお兄様なのですからお助けください」 と源氏にその杯をお譲りになるのであった。源氏は満面に 淵に身を投げつべしやとこの春は花のあたりを立ちさらで見ん
源氏がぜひと引きとめるので、宮もお帰りになることができなかった。 花園の
というのである。中宮はあの 昨日は泣き出したくなりますほどうらやましく思われました。
こてふにも誘はれなまし心ありて八重山吹を隔てざりせば
というのであった。すぐれた 衣がえをする初夏は、空の気持ちなども理由なしに感じのよい季節であるが、 「私は若い時からおおぜいの兄弟たちの中で、この宮とだけは最も親密な交際ができたのだが、恋愛問題については私に話されたことがなかったし、私もその方面のことは別にしてあったものだが、今になって宮の恋のお悩みに触れるということで、私は満足もでき、また物哀れな気にもなる。ぜひこのかたなどにはお返事をお書きなさい。少し見識を備えた女が、交際を始める価値のある男と言ってはこの宮以外にあるとも思えないかたなのですからね」 などと若い女の心を 思ふとも君は知らじな
と書いてある。書き方に近代的なはかなさが見せてあるのである。 「これはどんな人のですか」 と源氏は聞くのであるが、はかばかしい返辞を玉鬘はしない。源氏は右近を呼び出した。 「こんな手紙をよこす人たちに細心な注意を払ってね、分類をしてね、返事をすべき人には返事をさせなければいけない。近ごろの男が暴力で恋を遂げるというようなことも、必ずしも男の と源氏が言っている間、顔を横向けていた 「ほかからのお手紙のお取り次ぎは決してだれもいたさないのでございます。前からも送っておいでになります方のは、三度も四度も続けてお返しばかりしてはと思いまして、ただ私たちだけでお預かりしているのでございますから、お返事は、殿様が書けとお言いになります分だけを、それも迷惑がってお書きになるだけなのでございます」 と右近が言う。
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