![]() ![]() |
『我輩は猫である』中篇自序(『わがはいはねこである』ちゅうへんじじょ)
|
作者:未知 文章来源:青空文库 点击数 更新时间:2006/10/18 9:44:57 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 |
|
「猫」の稿を そこで序をかくときに 僕ハモーダメニナッテシマッタ、毎日訳モナク号泣シテ居ルヨウナ次第ダ、ソレダカラ新聞雑誌ヘモ少シモ書カヌ。手紙ハ一切廃止。ソレダカラ御無沙汰シテマス。今夜ハフト思イツイテ特別ニ手紙ヲカク。イツカヨコシテクレタ君ノ手紙ハ非常ニ面白カッタ。近来僕ヲ喜バセタ者ノ随一ダ。僕ガ昔カラ西洋ヲ見タガッテ居タノハ君モ知ッテルダロー。 画ハガキモ 不折ハ今 虚子ハ男子ヲ挙ゲタ。僕ガトツケテヤッタ。 錬郷死ニ非風死ニ皆僕ヨリ先ニ死ンデシマッタ。 僕ハ ![]() 書キタイ ![]() 明治卅四年十一月六日灯下ニ書ス 東京 子規 拝 漱石 兄 此手紙は美濃紙へ行書でかいてある。筆力は垂死の病人とは思えぬ 子規はにくい男である。 子規がいきて居たら「猫」を読んで何と云うか知らぬ。 子規は死ぬ時に 長けれど何の糸瓜とさがりけり という句をふらふらと得た事がある。糸瓜に縁があるから「猫」と共に どつしりと尻を と云う句も其頃作ったようだ。同じく瓜と云う字のつく所を以て見ると南瓜も糸瓜も親類の 明治三十九年十月 底本:「筑摩全集類聚版 夏目漱石全集 10」筑摩書房 1972(昭和47)年1月10日第1刷発行 ※外字注記した「 ![]() 入力:Nana ohbe 校正:米田進 2002年5月10日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。 ●表記について
|
![]() ![]() |