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令狐生冥夢録(れいこせいめいむろく)
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作者:未知 文章来源:青空文库 点击数 更新时间:2006/9/26 15:52:18 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 |
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令狐![]() ![]() ![]() 「わしが死んだ後に、家内の者が仏事をやって、しこたま ![]() 「貪官汚吏は、賄賂を取って法を曲げるので、金のある者は罪を逃れ、貧しい者は罪になる、これはこの世ばかりと思っていたのに、冥府はこれよりもえらいと見える」 そこで ![]() 公私随所に門を通ずべし 鬼神徳の生路を開くあり 日月光の覆盆を照すなし 貧者何に 富豪容易に天恩を受く 早く善悪 多く ![]() その夜 ![]() ![]() ![]() 室の中へ何者かがつかつかと入ってきた。 ![]() 「 鬼使は ![]() ![]() 「逃げようたって逃がすものか」 「こら」 鬼使の一人は ![]() ![]() 「何をする」 「騒ぐな」 ![]() ![]() 鬼使は走るようにして歩いた。 ![]() 官省の建物のような大きな建物がきた。鬼使は ![]() ![]() 鬼使は ![]() 「ここに控えておれ」 ![]() ![]() 「令狐 ![]() すると王が頷いて、 ![]() 「その方は儒書を読んでおりながら、自分の身を検束することを知らないで、みだらな その声が終るか終らないかに、三四人の鬼卒が ![]() ![]() ![]() 「放せ」 「何をする」 鬼卒達は ![]() ![]() 「しぶとい奴だ」 鬼卒達は無理にその手を引き放そうとした。と、その拍子に檻楯が折れた。 ![]() 「令狐 ![]() 王の側に 「あの男は、人の 王はその詞を用いた。 「よし、それでは供をさせよう」 吏員の一人は紙筆を ![]() 「これに事実を書くがよいだろう」 ![]() 「私は、犯した罪がありませんから、書くことがありません」 王の声が頭の上へ落ちかかるように聞えた。 「その方は罪がないというが、あの一陌の金銭便ち魂を返す、公私随所に門を通ずべしは、何人の句だ」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 「令狐 ![]() 王はその後で言った。 「烏老はやはり捕えてきて、獄に置かなくてはならない」 ![]() ![]() 「僕は人間界にあって、儒を業としておる者だから、地獄のことを聞いても、今までこれを信じなかったが、今日、ここへ来たから、一度見たいと思うが、見えるだろうか」 鬼使は言った。 「見えることは見えるが、ただ 鬼使は ![]() 一つの庁堂があって、帳簿を山のように積んで吏員の一人が坐っていた。それが刑曹録事であった。鬼使の一人はその前へ往った。 「この者が地獄を見たいと申しますから、お許しを願います」 録事は頷いて朱筆を持ち、一つの帖に何か書いて渡してくれた。それは 一行はそこから府門を出て北に向って往った。七八町も往ったところで大きな城がきた。それは鉄板を張り詰めたような黒い 城門の口には見るからに恐ろしい守衛がたくさんいた。皆牛の頭のように角のある顔の恐ろしい、それで体の青い紺色の髪の毛の、頭にも手足にももじゃもじゃと生えた者で、それがそれぞれ 二人の鬼使は そこで一行は門の中へ入った。中からは ![]() 物凄い叫喚の場処はすぐきた。黒い霧とも壁とも判らない物に ![]() 「さあ、もうすこし前へ往こう」 鬼使の一人がそう言って前の方へ歩くので、 ![]() ![]() ![]() 門口にいた守衛のような角のある体の青い 女の方はそれを見て叫びながら縛られている手足を動かしだした。夜叉はそんなことには頓着なく、男の腹を裂いて血みどろになった刀を持って往ってまたその腹に突き刺した。女の声はばったり絶えた。その傷口からも血といっしょに臓腑が流れ出た。 そこへ他の夜叉が湯気の立っている湯を盛った大きな ![]() 「あれはどうするところだろう」 ![]() 「あれは汚れた腹の中を洗っているところだよ」 鬼使はむぞうさに答えた。 「何故洗うだろうね」 「あの男は医者だよ、あの女の夫の病気を癒してやってるうちに、あの女と姦通したが、そのうちに夫が死んでしまった、べつに手をおろして殺したというではないが、そんなことで病人を大事にしなかったから、殺したも同じことだ、だからああして腹を洗ってるよ」 「そうかなあ」 一行はまた歩いた。 僧侶や尼僧達がたくさん裸になって立っている処があった。そこは夜叉達が牛や馬の皮を持ってきて、それを尼僧の頭から 「ここで畜類にせられているのは、どういう訳だろう」 ![]() 「あの僧尼達は、自分が手を動かさずして世を渡り、そのうえ 三人はまた次の処へ往った。そこには入口に 「あの男を見るがいい」 鬼使の一人は罪人の一人へ指をさした。 「あれは ![]() 「あれは宋の ![]() 「もういい、家へ還りたい」 鬼使は ![]() ![]() ![]() 「もういい、ここでたくさんだ、還って貰おう、しかし、何もお礼をするものがなくて気の毒だ」 すると鬼使が笑った。 「お礼はいらない、それよりか、また詩を作って、世話をかけないようにして貰おう」 ![]() 朝になって ![]() 底本:「中国の怪談(一)」河出文庫、河出書房新社 1987(昭和62)年5月6日初版発行 底本の親本:「支那怪談全集」桃源社 1970(昭和45)年発行 入力:Hiroshi_O 校正:noriko saito 2004年12月14日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。 ●表記について
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