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種梨(しゅり)
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作者:未知 文章来源:青空文库 点击数 更新时间:2006-9-25 9:19:38 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 |
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村に一人の男があって梨を 「一つおくれ」 と言った。村の男は、 「だめだよ」 と言って叱ったが道士は動かなかった。村の男は怒って、 「この乞食坊主、とっとと往かないと、ひどい目に逢わすぞ」 と言って罵った。 すると道士は言った。 「この車には何百も積んであるじゃないか、わしがくれというのは、ただその中の一つだよ、一つ位くれたところで、あんたにそうたいした損はないじゃないか、なぜそんなに怒りなさる」 「一つわるいのをあげたらどうだ」 と言ったが、村の男は頑として 「出家には、ものおしみをする人の心がどうしても解りません、わしに すると一人が言った。 「持ってるなら、それを食えばいいじゃないか」 そこで道士が言った。 「わしが食わないのは、佳い梨だから、この 道士はそこで一つの梨をとって 「これに と言った。 道士はそこでその梨を 初め道士があやしい法術をおこないかけた時、村の男も皆の中に交って頸をながくして見ていたので、あきないに往くことも忘れていた。そして、道士が往ってしまったので、気がついてこれからあきないに往こうと思って、はじめて梨を積んであった車をふりかえった。車の中の梨は空になっていた。そこで村の男は道士が皆にわけてやったのは皆 底本:「中国の怪談(二)」河出文庫、河出書房新社 1987(昭和62)年8月4日初版発行 底本の親本:「支那怪談全集」桃源社 1970(昭和45)年11月30日発行 入力:Hiroshi_O 校正:小林繁雄、門田裕志 2003年9月29日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。 ●表記について
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