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義猫の塚(ぎびょうのつか)
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作者:未知 文章来源:青空文库 点击数 更新时间:2006-9-25 9:02:25 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 |
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「可哀そうだから、たすけてやってくれ」 と云ったが、風波が激しいので 「それでは舟をかしてくれ」 と云って、自ら舟を出そうとするので、漁師たちも住職の真剣な態度に動かされて、とうとう舟を出して其の猫を救った。そうして猫は西林院に飼われるようになったが、住職の云うことをよく聞きわけるので、住職も非常に可愛がった。 それから十年してのことであった。それは春のことであったが、 「いい陽気じゃないか、一つ 「往きたいには往きたいが、近いうちに、うちの和尚さんの身に、変ったことがありそうだから」 「そうかね、おまえさんは、和尚さんに助けられた恩義があるからね」 寺男ははっとして眼を開けたが、縁側には 「何でしょう」 「さあ」 二人は行燈の燈で 「おう」 其の時住職の頭を 今西林院にある義猫の塚は、 底本:「怪奇・伝奇時代小説選集3 新怪談集」春陽文庫、春陽堂書店 1999(平成11)年12月20日第1刷発行 底本の親本:「新怪談集 物語篇」改造社 1938(昭和13)年 入力:Hiroshi_O 校正:noriko saito 2004年8月20日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。 ●表記について
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