打印本文 关闭窗口 | |||||||||||
露訳短篇集の序(ろやくたんぺんしゅうのじょ)
|
|||||||||||
作者:未知 文章来源:青空文库 点击数 更新时间:2006-8-21 6:18:23 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 | |||||||||||
|
|||||||||||
わたしの作品がロシア語に飜譯されると云ふことは勿論甚だ愉快です。近代の外國文藝中、ロシア文藝ほど日本の作家に、――と云ふよりも寧ろ日本の讀書階級に影響を與へたものはありません。日本の古典を知らない青年さへトルストイやドストエフスキイやトゥルゲネフやチェホフの作品は知つてゐるのです。我々日本人がロシアに親しいことはこれだけでも明らかになることでせう。のみならずわたし自身の考へによれば、ロシアが生んだ近代の政治的天才、レニンのことを考へても、所謂 Europe がレニンを理解しなかつたのは餘りにレニンが東洋的な政治的天才だつた爲かも知れません。最も理想に燃え上つたと共に最も現實を知つてゐたレニンは日本が生んだ政治的天才たち、源頼朝や徳川家康に可なり近い天才です。言はば東洋の 底本:「芥川龍之介全集 第九卷」岩波書店 1978(昭和53)年4月24日初版発行 1983(昭和58)年1月20日第2刷発行 底本の親本:「芥川龍之介全集 第八卷」岩波書店 1935(昭和10)年発行 入力:高柳典子 校正:多羅尾伴内 2003年6月29日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。 ●表記について
|
|||||||||||
打印本文 关闭窗口 |