匯
械廷囮兄は、がなによりもすきでした。きょうも、となり翫の夢社へ隈並でよばれてきて、お帛すぎからをうちつづけ、晩がかげってきたので、びっくりしてこしをあげました。
仝まあ、いいじゃありませんか。これからでは、とちゅうで匚になってしまいます。書匚は、とまっていらっしゃいましよ。々
と、ひきとめられました。
仝でも、弌筆がひとりで、さびしがりますから。さいわいにLもございませんので。々
と、おまんじゅうのつつみをもらって、かえっていきました。
械廷囮兄はiきながらも、のことばかり、深えつづけていました。さっきのいちばんしまいの、あすこのあの返はまずかった。むこうがああきた、そこであすこをパチンとおさえた、それからこうきたから、こうにげたが、あれはやっぱり、こっちのところへ、こうわたるべきだったなどと、むちゅうになって、iいてきました。そのうちに、その翫のはずれに除い、単徨をつくる社の念まできますと、もう喬の晩も、とっぷりくれかけてきました。
しばらくしてなんの櫃發覆、ふと、うしろをふりかえってみますと、じきうしろに、溌が匯ぴきついてきています。きつね弼の谷をした、串のぴんとつったった、あばらのgのやせくぼんだ、ぶきみな、よろよろ溌です。どこかここいらの、かい溌だろうと房いながら、またのことを深えながらいきました。
匯、屈供いって、またふりむいてみますと、さっきのやせ溌が、まだとぼとぼあとを弖ってきています。うす圧いおうらいのまん嶄で、屈、眉繁の徨どもが、こまをまわしています。
仝おい、兄。この溌はどこの溌だい。々
徨どもたちは、こまを怎でとめて、囮兄のと溌とをくらべながら、
仝おらァ、岑らねえ。々
仝おいらも、岑らねえ。々
といいました。
械廷囮兄は、翫を竃はずれました。恣嘔は拓xのひくいで、繁っ徨ひとりおりません。うしろをると、溌がまだついてきています。
仝しっ々といって、にらみつけましたが、にげようともしません。怎をあげて弖うと、屈、眉樫ひきさがって、じっとをています。
仝ちょっ、きみのわるいやつだな。々
械廷囮兄は、斧うちをして、iきだしました。あたりはだんだんに、圧くなってきました。うしろには溌が、のそのそついてきているのが、なくもわかっています。
すっかり匚になってから、gの和の画糾のところまできました。まっ圧いgを、怎さぐりでこすのはあぶないので、画糾のばあさんに、ちょうちんをかりていこうと房いました。
おばあさんは、ふろをたいていました。ちょうちんだけかりるのも、へんなので、械廷兄は、
仝おい、おばあさん。だんごは、もうないかな。々
とききました。
仝たった励くしのこっていますが。々
仝それでいい。つつんでおくれ。々
仝はいはい。々
と、おばあさんは、だんごを幢の討につつみます。
仝すまないが、わしに、ちょうちんをかしておくれんか。あした、屎Qにもってこさせるでな。々
仝とても、やぶれぢょうちんでござんすよ。々
仝いいとも。々
おばあさんは、だんごをわたすと、貧へあがって、硬ちょうちんのほこりをふきふき、もってきました。械廷兄は、ちょうちんにあかりをつけると、あたりをて、
仝おや、もう、どっかへいったな。々
と、ひとりごとをいいました。
仝おつれさまですかね。々
仝いんにゃ。どこかの溌が、のこのこついてきて、はなれなかったんだよ。々
仝きつねじゃありませんか。あなたの宥っていらっしゃった、あのさきのやぶのところに、よくきつねが竃て、繁をばかすといいますよ。々
仝おもしろくもないことを、いいなさんな。ほい、おあしをここへおくよ。々
械廷兄はかた返におまんじゅうのつつみと、ちょうちんをさげ、かた返にだんごのつつみをもって、gにかかりました。そのgをおりて、たんぼ祇を噴供ばかりいくと、じぶんの紡です。
もう、あのいやな溌もついてこないので、芦伉して、てくてくあがっていきますと、やがてうしろのほうで、クンクンという蕗がします。
仝おや、また、あの溌めがきたな。々
と、械廷兄は房いました。
かまわず、どんどんいきましたが、ふと深えました。うしろからくるのは、溌ではなくて、おばあさんがいった、あのきつねがつけてきたのではなかろうか。こう房うと、じぶんのうしろには、ずるいきつねの朕が、やみの嶄に、らんらんと高っているような櫃します。櫃緑,気械廷兄は、ぶるっと、附ぶるいをしました。
でも、うしろをふりむくのもこわいので、ぶきみななりに、ぐんぐんiきました。なんだかうしろでは、きつねがいつのまにか溺にばけていて、書にも、きゃっといって、とびついてきそうな櫃します。
械廷兄は、そのきつねのことを、わすれようわすれようとするように、ちょうちんのあかりばかりを、つめてiきました。
屈
やっとのこと、翫へきました。翫へはいると、すこしほっとしました。翫では、どこのうちも、よいからをしめてしまうので、どっこも、しい`んとしています。その嶄で、どこかのうちで、きぬたをうつ咄が、とおくにきこえます。
そのとき、ふと櫃ついてみますと、恣返にもっていた、だんごの幢の討づつみが、いつのまにか、なくなっています。
仝おや、しまった。うっかりして、鯛としたかな。それともきつねのやつが、そっと、ぬすみとってにげたかな。ちょっ。々
械廷囮兄はいまいましそうに、おまんじゅうのつつみと、ちょうちんとをI返にもちわけて、うしろをむいてみました。
もう、なにもおりません。やがて、紡のTの念にきました。羨ちどまって、もう匯ぺん、うしろをよくますと、きつねらしいものが、のこのこつけてきています。
械廷兄はTをはいると、
仝屎Q、屎Q。々
と、賺eのほうへむかってどなりました。
仝はい。々
とへんじがきこえて、屎Qが、ごそごそ促からおりてきました。
仝おい。きつねだ、きつねだ。ほうきをもってこい、ほうきを。ほうきで弖いまくれよ。々
屎Qはとんでいって、ほうきをもって、Tのほうへかけつけました。
仝おや。きつねがなにか、くわえていますよ。々
仝ああ、だんごだ。とりあげろよ。々
仝はい。和へおけ。DDだんごは、とりかえしましたが、きつねはすわったきり、にげません。々
仝だから、ほうきで弖っぱらえというのに。々
仝ちきしょう。にげんか。しっ、しっ、しっ。々
と、屎Qはほうきで弖いまくりました。
仝ほうい、ちきしょう。こらっ。々
と屎Qは、そっちこっち弖いかけて、とうとう翌へにがしてしまいました。
仝にげたか。々
仝にげました。々
仝屎Q。々
仝はい。々
仝なんでおまえは、書ごろ促なんぞへ、あがっていたのだ。々
仝さびしかったから。々
仝促へあがってれば、さびしくなくなるのか。々
仝をゲンコツでたたくと、おん、おん、おんと、才賓さんの蕗みたいな咄がするんです。々
仝なにをいいおる。々
才賓さんは、ころもをぬいで、ろばたで、おぜんにすわって、ざぶざぶと、お画づけをながしこみはじめました。屎Qは、おみやげのだんごを、ひろげました。
仝才賓さん。あの溌は、どこからついてきたのです。々
仝となり翫から、しつっこく、あとをつけてきたのだよ。々
仝どうして。々
仝どうしてだか、岑らないよ。々
仝ばかしゃぁ、しませんでした拭
仝おれがきつねなぞに、ばかされてたまるかい。々
仝きつねですか、あれは。々
仝´´´´々
仝溌みたいだったがな。そのしょうこに、屎Qはそばへよっても、ちっとも、こわくはなかったがなあ。々
械廷囮兄は、はしをおいて、深えこんでいました。あんどんのあかりが、そのくるくる^へ橿くさしています。
しばらくして、械廷囮兄は、
仝屎Q。々
と、すこし、きまりわるそうにいいました。
仝そのちょうちんを、つけよ。々
仝はい。々
仝わしは、ちょっといって、さがしてくるでな。おまえは、云銘のえんの和へ、わらをどっさり、秘れといてくれ。々
仝なにをさがしに拭
仝あの溌を、つれてくるんだ。々
仝きつねでしょう、あれは。々
仝かわいそうに。溌なら、のら溌だ。奮いものも、ろくに奮わんとみえて、ひどくやせこけていた。はるばる、となり翫から、わしについてきたのだから、あったかくして、とめてやろうよ。々
それに、わしの鯛としただんごまで、ちゃんと、くわえてきてくれたんだもの。おれがわるいよと、これだけは伉のなかでいって、械廷囮兄は、ちょうちんをもって、竃ていきました。
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