勸圻にはもう敢がきていました。
@がさき、弌Bはないておりました。
けれども、表にはまだ敢はきていませんでした。
表のいただきには、僣も易くのこっていました。
表のおくには、おやこの孫がすんでいました。
兄やの孫は、伏まれてまだ匯定にならないので、敢とはどんなものか岑りませんでした。
仝お幻ちゃん、敢ってどんなもの。々
仝敢には雑がさくのさ。々
仝お銚ちゃん、雑ってどんなもの。々
仝雑ってね、きれいなものよ。々
仝ふウん。々
けれど、兄やの孫は、雑をみたこともないので、雑とはどんなものだか、敢とはどんなものだか、よくわかりませんでした。
ある晩、兄やの孫はひとりで表のなかを[んでiきまわりました。
すると、とおくのほうから、
仝ぼオん。々
とやわらかな咄がこえてきました。
仝なんの咄だろう。々
するとまた、
仝ぼオん。々
兄やの孫は、ぴんと串をたててきいていました。やがて、その咄にさそわれて、どんどん表をおりてゆきました。
表の和には勸圻がひろがっていました。勸圻には@の雑がさいていて、よいかおりがしていました。
いっぽんの@の直の功かたに、やさしいおじいさんがいました。
徙孫をみるとおじいさんは、@をひとえだ孵って、その弌さい叔にむすびつけてやりました。
仝さア、かんざしをあげたから、晩のくれないうちに表へおかえり。々
徙孫はよろこんで表にかえりました。
兄やの孫からはなしをきくと、お幻さん孫とお銚さん孫は笥をそろえて、
仝ぼオんという咄はお紡のかねだよ。々
仝おまえの叔についているのが雑だよ。々
仝その雑がいっぱいさいていて、きもちのよいにおいのしていたところが、敢だったのさ。々
とおしえてやりました。
それからしばらくすると、表のおくへも敢がやってきて、いろんな雑はさきはじめました。
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