ある晩、藍さまはこじきのようなようすをして、ひとりで隨へやってゆきました。
隨には弌さな僖塁がいっけんあって、おじいさんがせっせと僖をつくっておりました。
藍さまは僖塁の糾にはいって、
仝これこれ、じいや、そのほうはなんという兆まえか。々
とたずねました。
僖塁のじいさんは、そのかたが藍さまであるとは岑りませんでしたので、
仝ひとにものをきくなら、もっとていねいにいうものだよ。々
と、つっけんどんにいって、とんとんと碧並をしていました。
仝これ、兆まえはなんと賦すぞ。々
とまた藍さまはたずねました。
仝ひとにくちをきくには、もっとていねいにいうものだというのに。々
とじいさんはまた、ぶっきらぼうにいって、碧並をしつづけました。
藍さまは、なるほどじぶんがまちがっていた、と房って、こんどはやさしく、
仝おまえの兆まえを縮えておくれ。々
とたのみました。
仝わしの兆まえは、マギステルだ。々
とじいさんは、やっと兆まえを縮えました。
そこで藍さまは、
仝マギステルのじいさん、ないしょのはなしだが、おまえはこの忽の藍さまはばかやろうだとおもわないか。々
とたずねました。
仝おもわないよ。々
とマギステルじいさんはこたえました。
仝それでは、こゆびのさきほどばかだとはおもわないか。々
と藍さまはまたたずねました。
仝おもわないよ。々
とマギステルじいさんはこたえて、僖のかかとをうちつけました。
仝もしおまえが、藍さまはこゆびのさきほどばかだといったら、わしはこれをやるよ。だれもほかにきいてやしないから、だいじょうぶだよ。々
と藍さまは、署のrをポケットから竃して、じいさんのひざにのせました。
仝この忽の藍さまがばかだといえばこれをくれるのかい。々
とじいさんは、署づちをもった返をわきにたれて、ひざの貧のrをみました。
仝うん、弌さい蕗で、ほんのひとくちいえばあげるよ。々
と藍さまは返をもみあわせながらいいました。
するとじいさんは、やにわにそのrをひっつかんで寛のうえにたたきつけました。
仝さっさと竃てうせろ。ぐずぐずしてるとぶちころしてしまうぞ。音嶢宀めが。この忽の藍さまほどごりっぱなおかたが、弊順嶄にまたとあるかッ。々
そして、もっていた署づちをふりあげました。
藍さまは僖塁の糾からとびだしました。とびだすとき、ひおいの允にごつんと^をぶつけて、寄きなこぶをつくりました。
けれど藍さまは、こころを雑のようにあかるくして、
仝わしの繁酎はよい繁酎だ。わしの繁酎はよい繁酎だ。々
とくりかえしながら、m去のほうへかえってゆきました。
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