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物のいわれ(もののいわれ)

作者:未知  来源:青空文库   更新:2006-9-2 5:58:35  点击:361  切换到繁體中文


     かえるとみみず

 むかし、むかし、大昔おおむかしかみさまが大ぜいのとりや、むしやけだものをあつめて、てんでんが毎日まいにちべて、いのちをつないでいくものをきめておやりになりました。何万なんまんというものが、ぞろぞろかみさまのところあつまってて、めいめい、おいいわたしをけました。その中で、へびは、いちばんおなかをすかしきっていて、ひょろひょろしていましたから、だれよりもおくれて、みんなのあとからのたりのたりはって行きました。すると、そのあとから、かえるがぴょんぴょん元気げんきよくとんでました。かえるはずんずんへびいこして、
へびさん、ずいぶんのろまだなあ。おいらのしりでもしゃぶるがいい。」
 と悪口わるぐちをいいながら、またずんずんってしまいました。へびはくやしくってたまりませんけれども、どうにもならないので、だれよりもいちばんあとにおくれて、のろのろついて行きました。へびかみさまのまえに出たときは、大抵たいていものが、それぞれものいただいて、にこにこしながら、かえって行くところでした。かみさまは、へびがおくれてたのをごらんになって、
「どうしてそんなにおそくなったか。」
 とおきになりました。そこでへびは、おなかがへって、どうにもはやあるけなかったこと、途中とちゅうかえるがあとからいついてて、おしりでもしゃぶれといったことをのこらずうったえました。するとかみさまは、たいそうおおこりになって、いったんかえりかけたかえるをおびもどしになりました。そして、へびかって、
かえるがおしりをしゃぶれといったのならかまわない。これから、おなかのへったときには、いつでもかえるのおしりからまるのみにのんでやるがいい。」
 とおっしゃいました。そこでへびたいそうよろこんで、いきなりかえるをつかまえて、おしりからひとのみにのんでしまいました。これでへびものがきまったので、かみさまがおかえりになろうとしますと、小さなこえで、
「もし、もし。」
 とびながら、の中から出てたものがありました。それは、目のえないみみずで、目が不自由ふじゆうなものですから、こんなにるのに手間てまをとってしまったのです。
「もし、もし、かみさま、わたくしは、なにべたらよろしゅうございましょうか。」
 とみみずがいいました。かみさまのお手には、なんにももうのこってはいませんでした。そこで、めんどうくさくなって、
つちでもべていろ。」
 とおっしゃいました。すると、みみずは不足ふそくそうなかおをして、
つちべてしまったら、なにべましょうか。」
 としつっこくたずねました。するとかみさまはかんしゃくをおおこしになって、
なつ炎天えんてんにやけてんでしまえ。」
 とおしかりつけになりました。そこで、みみずはつちってき、なつ炎天えんてんに出ると、やけんでしまうのだそうです。

     すずめときつつき

 むかし、すずめがせっせとかがみかって、おはぐろをつけていますと、おかあさんがんだというらせがました。びっくりして、おはぐろを半分はんぶんつけかけたまま、すずめはおかあさんのところけつけてきました。かみさまはすずめの孝行こうこうなことをおほめになって、
「すずめよ、毎年まいねんこれからいね初穂はつほをつむことをゆるしてやるぞ。」
 とおっしゃいました。でもおはぐろは、つけかけたまま途中とちゅうでやめたので、すずめのくちばしは、いまだに下だけくろくって、上の半分はんぶんはいつまでも白いままでいるのです。
 それとはちがって、きつつきは、おかあさんのんだらせがても、かがみかってべにをつけたり、おしろいをぬったり、おしゃれに夢中むちゅうになっていて、とうとうおやに目にわなかったものですから、かみさまがおおこりになって、
「おまえは木の中のむしでもべているがいい。」
 とおもうわたしになりました。それできつつきはいつも木のえだからえだわたあるいて、ひもじそうにむしをさがしているのです。


   もののいわれ(下)[#「(下)」は縦中横]

     ふくろうとからす

 むかし、ふくろうというとりは、染物屋そめものやでした。いろいろのとりがふくろうのところては、あかだの、あおだの、ねずみいろだの、るりいろだの、黄色きいろだの、いろいろなきれいないろからだめてもらいました。からすがそれをて、うらやましがって、もともとたいそうなおしゃれでしたから、いちばんうつくしいいろめてもらおうとおもって、ふくろうのところにやってました。
「ふくろうさん、ふくろうさん。わたしのからだを、なにかほかのとりとまるでちがったいろめてください。世界中せかいじゅうとりをびっくりさせてやるのだから。」
 と、からすがいいました。
「うん、よしよし。」
 とふくろうはって、さんざんくびをひねってかんがえていましたが、やがてからすをどっぷり、くろすみのつぼにつっみました。
「さあ、これでほかにるいのないいろとりになった。」
 とふくろうはいいながら、からすげてやりました。からすはどんなうつくしいいろまったろうと、たのしみにしながら、いそいでかがみまえへ行ってますと、まあ、おどろきました、あたまからしっぽのさきまで黒々くろぐろと、目もはなからないようになっているではありませんか。そこでからすは、よけいくろになっておこりながら、
なんだってこんないろめたのだ。」
 といいますと、ふくろうは、
「だってほかるいのないいろといえば、これだよ。」
 といって、すましていました。からすはくやしがって、
「よしよし、ひとをこんな目にわせて。いまにきっとかたきをとってやるから。」
 とうらめしそうにいいました。
 そのときからからすとふくろうとは、かたき同士どうしになりました。そしてふくろうはからすのしかえしをこわがって、昼間ひるまはけっして姿すがたせません。

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