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宇宙戦隊(うちゅうせんたい)

作者:未知  来源:青空文库   更新:2006-8-24 10:40:40  点击:  切换到繁體中文


   七人組の博士

 東京からは係官が来るかわりに有名な特別刑事調査隊の七人組がやってきた。
 この七人組は、刑事事件に長い間の経験を持った、老弁護士の集団から選び出された人たちで、当局からも十分信頼されて居り、係官と同じ検察権が特に与えられていた。
 この七人組は、「奇妙な死骸」事件の話を聞くと、特に志願して、この事件の解決にあたることになったのである。当局としては、戦時下非常にいそがしい折柄でもあるので、七人組の申し出をたいへん喜び、それに事件をまかせることにしたのである。
 この特別刑事調査隊長を室戸博士むろとはくしといい、残りの六人も全部博士であった。こと甲斐かい博士という人は、法学博士と医学博士との、二つの肩書を持っている人で、法医学には特にくわしい知識をもち、一行の中で一番年齢が若かった。それでも氏は、五十五歳であった。
 このようにすぐれた博士組が、この鉱山へ来てくれたので、事務所はもちろん、東京本社でも大喜びだったし、この怪事件にふるえあがっていた土地の人々も、大安心をしたのであった。
 調査隊の取調べが始った。さすがにその道の老練家たちだけあって、やることがきびきびしていた。
 坑道のあらゆる底が調べあげられた。そして石膏せっこうで模型が作りあげられた。その結果、この怪物は土中から出てきたのではないことがあきらかとなった。
 現場の写真が何十枚となくうつされた。竪坑の寸法が測られた。径が六メートルあった。
 竪坑のあらゆる壁が調べられた。そして三箇所において、この怪物がぶつかったと思われるあとが発見された。怪物が竪坑を下へと落ちてきたことは、いよいよあきらかとなった。
 怪物の死骸は、現場で立体写真におさめられ、実物と寸分ちがわない模型を作りあげる仕事が進められた。それからこの怪物のからだに附着ふちゃくしていた土が小さく区分されて、いちいち別の容器におさめられた。
 坑道内の土も、全部集められた。
 七人の博士について来た助手たちは、ほとんど一睡もとらないで、この仕事を続けた。この怪物の頭部の後に、第三の眼らしきものがついているのが発見されたのも、この時であった。身体の要所要所の寸法も、くわしく測って記録された。
 あらゆる記録が、これで揃った。隊長の室戸博士は、この報告を受取って、たいへん満足した。
「それでは、あとを甲斐博士にお願いするかな」
 と、隊長は、甲斐博士の方に目くばせをした。
「はい。ようやくお許しが出ましたよ。それでは私が解剖をお引受けいたしましょう」
 甲斐博士は、にっこりと笑った。
 解剖が最後に残されたのであった。
 きれいに水で洗われた怪物の死骸が、白い担架たんかの上から、解剖台の上にのせられた。
「おい。甲斐博士。ここで執刀しっとうするのかね」と、隊長が聞いた。
「はい。ここの方がよろしゅうございます。静かでもありますし、このとおり照明も十分できていますから……」と、甲斐博士が答えた。
「地上へ持って行こうじゃないか。解剖している途中で、臭気が発散すると、ここでは困るぞ」
「賛成ですな。くさくて息がつまるかもしれない。すでにこの死骸は十数日たっていますからな」と、隊員の一人がいった。
「では、そうしましょう」
 甲斐博士は、すなおに隊長室戸博士の説に従った。怪物の死骸は、地上へ運ばれることとなった。それを聞いていた次長は、はっと顔色を変えた。今日はあいにく帆村荘六がこの席にいないが、彼はこの怪物をここから出すことをかたくいましめて行ったのだ。そこで次長は前へ進み出て、そのことを注意した。
 すると室戸博士は首を左右にふった。
「根拠がないね、この死骸を動かしてはいかんというのは……。われわれの診断によると、これはもう死んでいるのだ。心臓の音を顕微音聴診器できいても、全く無音だ。死んでしまっているものを、どこへ持っていこうと心配はないじゃないか」
 この七人組の博士たちは、なかなか偉い人たちの集りで、少しも欠点がなかったが、しいて欠点をあげると、少しばかり頑固がんこなところがあった。他人の言うことを、あまり取上げないのであった。それは刑事事件に対する自分たちの永い経験と、強い自信からきているようであった。次長はもう黙っているほかなかった。
 怪物の死骸は、滑車かっしゃにとおした長い綱によって、簡単に地上へ運ばれた。そこにはすでに、解剖に便利なように、天幕テントが張られてあった。
 怪物の死骸は、白い解剖台の上にせられた。そのころ地底へ持っていってあった甲斐博士の解剖用道具が、つぎつぎに竪坑の下からあがって来た。
 甲斐博士はすっかり白装束しろしょうぞくの支度をしていた。背中には、いつでも役に立つようにと、防毒面がくくりつけてあった。用意はすっかり整ったのだ。
 甲斐博士が、電気メスを右手に握って、怪物の死骸に近づいた。その時だった。死骸をおさえつけていた助手の一人が、
「あっ」と叫ぶと、
「先生、この死骸は生きているのじゃないでしょうか。心臓の鼓動らしいものを感じます」と、早口でいった。
「ばかなことをいうな。私は何度も聴診したが、心臓の鼓動なんて一度も聞えなかった。それに、ほら、こんなにえ切っている……」
 と、甲斐博士は、怪物の死骸に手をふれて助手を叱りつけようとしたが、そのとき博士の顔色は、なぜかさっと変って、紙のように白くなった。

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