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豆腐という食べ物の魅力について、食通で知られた作家の池波正太郎さんが書いている。〈春夏秋冬、いずれの季節にもぴたりと似合った料理ができる〉▼
以精通美食而闻名的作家池波正太郎先生,写下了豆腐这种食物所吸引人的地方:“春夏秋冬,无论哪种季节,都能拿豆腐作出完全匹配的料理来。”
たしかに、これからの季節なら木の芽田楽、夏は冷や奴(やっこ)、秋には温かい餡(あん)をかけ、北風が吹いたら湯豆腐。わが舌も、すぐさま四季を思い出す。折々に、奮発して「こだわり豆腐」など買い求め、品評しつつ舌鼓を打つのも楽しみだ▼
说的没错,现在的季节就是串烤豆腐,夏季有凉拌豆腐,秋季是热馅豆腐,冬季北风挂起后又能喝上豆腐汤。就算我们的舌头,也立马能感觉出四季的变化来。(我们)时不时地,也会冲着性子买一些“时令豆腐”来,一边赞美一边品尝却也有一番乐趣。
そんな、作り手が個性をこめた豆腐が減るかもしれない――豆腐好きなら気をもむ話が小紙東京本社版に載った。豆腐を固めるには凝固剤を使う。その一つの「粗製海水塩化マグネシウム」、いわゆる昔ながらのニガリの扱いが、4月からぐっと厳しくなるからだ▼
东京本社版的专栏上刊登了一则让豆腐爱好者略感担心的话:“现在像这样有特色的手工豆腐有减少的可能。”加工豆腐要使用凝固剂。其中一种叫“粗制海水盐化剂”,就是使用了以前称为“凝胶”的材料,因为从四月开始要被严格控制使用了。
海水から塩を作ったあとに残るニガリは、製法などの違いで成分比が千変万化する。それがゆえ、豆腐の個性的な味わいを生んできた。だが、来月からは一定の規格に合わないと売れなくなる。食品衛生管理者を置く新たな決まりも、零細の多い業界を追いつめている▼
海水盐化后残留的凝胶,根据不同的制作方法,成份也会千变万化。也由此,诞生了豆腐的特色风味。但是,从下月开始禁止销售不按规定制作的豆腐。食品卫生管理局新推出的法令也把众多的零售商贩们逼上了险境。
「食の安全」のためと厚生労働省は言う。大切なことである。だがニガリは古くから、今のように使われてきた。問題はなかったようだ。羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹き、角を矯(た)めて牛を殺す。お役所仕事の得意技に思えるのは、豆腐ファンの難癖か▼
厚生劳动省发言说是“为了食品安全考虑”,这点的确很重要 。可凝胶自古开始,一直沿用至今,好像也没出过问题啊。“惩羹吹齑、矫角杀牛”将这看成是政府工作的拿手好戏,难道是豆腐粉丝们在故意刁难吗?
水に漬けた大豆をひき、煮立てて滓(かす)を取り、できた豆乳に凝固剤を加える。簡単ゆえに奥深い人の営みを、池波さんは豆腐に見た。営みに応じた、四角四面でない柔らかさが、よろずの行政にほしいと思う。
碾碎在水里浸泡好的大豆,将其煮烂后取出残渣,往制成的豆乳中再加入凝固剂。池波先生从豆腐制作中看到了,正是由于简单才能丰富多样的人生之道。对应这条道理的,就是富有弹性而非棱角分明,这也是对没有弹性的行政部门所希望的。 |