第11管区海上保安本部(那覇市)や沖縄県警は14日、沖縄県与那国島沖約50キロの南方海上で、台湾の漁船が投棄したビニールの包みから約104キロ、末端価格約77億円の覚せい剤を押収したと発表した。県警によると、沖縄での押収量は過去3、4番目になるという。覚せい剤を密輸しようとした疑いがあるとみて、11管や県警などが合同で背後関係を調べる。
11管などの調べでは、13日午前8時ごろ、日本の排他的経済水域(EEZ)内にいる漁船が粘着テープを巻いたビニールの包み4個を海上投棄しているのを警戒中の水産庁の取締船が見つけた。通報を受けた11管が調べたところ、それぞれのビニール包みには20~30の小袋があり、小袋から大量の覚せい剤が見つかったという。
漁船は逃走したが11管の船が停止させ、35~47歳の乗組員3人の身柄を確保して、台湾当局に引き渡した。
(07/14 18:41) |