黒竜江省斉斉哈爾(チチハル)市昂昂渓区楡樹屯鎮頭站村で、中国を侵略した旧日本軍の遺棄した化学兵器の除去・回収が、中日両国の専門家により進められている。回収作業は24日、8日間に及ぶ忙しい作業の末、無事に完了した。
中国側作業員によると、今回の作業で計542個の化学兵器が回収された。作業中、突発的な事故や環境汚染の問題は起きなかった。
今年5月、同村に住む董立彦さんは、地面に貯蔵用の穴蔵を掘っていた時、旧日本軍の遺棄した砲弾数十個を見つけた。砲弾の一部を揺り動かすと中から液体の音がしたという。中日両国の専門家は、これらの砲弾を旧日本軍が遺棄した化学兵器だと確認した。中日両国の専門家チームは6月16日、新た見つかった化学兵器を掘り起こし、回収することにした。
今回の作業で、董さんの家の敷地内からは計522個の砲弾を掘り起こされた。普通の砲弾1個を除く521個すべてが化学兵器だった。中日両国の作業期間中、村の付近でも21個の化学兵器砲弾が回収された。
これらの化学兵器は24日夜、同市富拉爾基区の日本遺棄化学兵器斉斉哈爾保管所へ運ばれた。専門の処分場が完成した後、最終的に処分される予定。中日両国が調印した条約の規定により、中国で発見された化学兵器は2007年までにすべて処分される。(編集ZX)
「人民網日本語版」2004年6月25日
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