東北大病院(仙台市)は10日、5月20日に同病院で脳死肺移植手術を受けた山形県の50代の男性が、6月7日に肺水腫で死亡したと発表した。
同病院によると、男性は気管支拡張症で、移植後、肺炎などの合併症を起こした。3回胸を開く手術をしたものの、血液中に細菌が入る敗血症から、肺水腫になってしまったという。東北大での脳死肺移植は6人目で、3人目の死亡となった。
肺移植は、移植した肺が呼吸で外気に直接触れるため、感染症など術後合併症を起こしやすく、心臓や肝臓などほかの臓器移植に比べて成績が低い。国内では15人の脳死者から肺の提供を受けた17人のうち、これで5人が死亡となった。
(06/10 19:26) |