「新潟・福島豪雨」で深刻な被害が出た新潟県中越地方は16日、再び大雨洪水警報が発令されるなど断続的に激しい雨が続いた。行方不明者はさらに1人増え、同日午後9時現在、不明者3人、死者12人となった。三条市や中之島町など8市町では、約1万2000世帯に避難勧告が出され、約3200人が避難している。柏崎市や小千谷市でも、河川が増水、新たに住宅地への浸水被害が出ている。
新たに行方不明と分かったのは三条市の女性(42)。この女性は、雨が強くなった13日昼前、自宅を出たまま連絡がとれていない。
被災住民は16日、家の中まで入り込んだ泥水などをかき出すなど、片づけ作業に追われた。道路のあちこちに、泥でぬれた畳や、使えなくなった冷蔵庫など粗大ごみが積み上げられた。
雨が降り続き、河川の水位も再び上昇するなど、不安を抱えながらの作業となった。
見附市では、14日解除された避難勧告が16日午後2時半に再び、市中心部の約900世帯に出された。堤防が崩れた刈谷田川に近い地域では、約60人の住民が復旧作業の途中で避難所に向かった。
平山征夫知事は同日、国に激甚災害の指定を求める方針を示した。来週にも政府に要請する。県は、栃尾市、三島町、和島村にも災害救助法を適用。適用地域は7市町村となった。
(07/16 21:59) |