東京都荒川区のホテルで中国人女性(当時24)にクロロホルムをかがせて死なせ、現金を奪ったなどとして、強盗致死と強盗の罪に問われた元JR長野駅助役で養鶏業の唐木沢一男被告(61)=長野県千曲市=に対し、東京地裁は7日、求刑通り無期懲役を言い渡した。服部悟裁判長は「女性の人格を一顧だにしない犯罪で、被害者の恐怖と無念さは察するに余りある」と述べた。
弁護側は「死なせたことについて被告に故意はなかった」とし、有期懲役刑への減刑を求めていた。
判決によると、唐木沢被告は昨年8月、荒川区のホテルに中国人女性を呼び出し、クロロホルムをしみこませたタオルを鼻と口に押しつけて意識不明にし、現金約5万5000円を奪った。女性は急性薬物中毒で死亡した。
このほか、同月に文京区のホテルでも、別の中国人女性の意識を失わせ、現金約4万7000円を奪った。
(07/07 22:09) |