気象庁の天気予報が苦戦中だ。昨年1年間の天気予報の同庁の検証結果で、降雨などの予報と実際がまったく違っていた「大外れ日数」が、前年よりも増えたことが明らかになった。特に最高気温の大外れ日数は過去最悪。同庁は06年に向けて大外れ日数を00年に比べて2割減らす計画を進めているが、「目標に向けて、あまり進展していない」と反省しきりだ。
同庁が定めた「大外れ」の基準は、降雨では「高い確率で降ると予想したにもかかわらず、ほとんどの地域で降らなかった日」。最高気温と最低気温では、「予想より3度以上も違った日」だ。前日の夕方に発表した予報内容と実際を検証する。
検証の結果、昨年の大外れ日数は、降雨では30日、最高気温が56日、最低気温が30日だった。
同庁が目指す目標は「06年までに降雨を25日、最高気温を40日、最低気温を25日とする」というもの。
だが、降雨は一昨年は28日だったが、昨年は2日増えてしまった。年々成績を下げてきた最高気温は、昨年も過去最悪を更新した。ただし最低気温だけは、前年の36日から6日間減らして面目を保った。
同庁は「昨年は冷夏となり、予報には厳しい年だった。今年も5~6月は危ういが、1~2月はかなり善戦した。これから巻き返しを図りたい」としている。 (06/26 14:42) |