ソフト飲料に焼酎混入、小中学生が急性アルコール中毒
埼玉県北本市のバイキングチェーン店で、女子中学生(14)と女児(7)が注文したソフト飲料を飲んだ後、急性アルコール中毒になる事故があった。店によると、店員が飲料水サーバーの操作を誤り、焼酎を混入させたという。 事故があったのは同市中丸の「こう福や北本店」。6日午後6時40分ごろ、「客の子どもが酒を飲んでしまった」と119番通報があった。市内の中学3年の女子と、めいの同県騎西町の小学2年の女児が病院に搬送され、女児は泥酔状態だったという。2人はその後快復し、7日に退院した。 女児の母親(28)によると、2人は母親らと5人で午後6時ごろ同店を訪れ、食事と一緒に「カルピス」などを注文した。しばらくして半分ほど飲んだ女児の顔が赤くなって嘔吐(おうと)し、中学生も「味がおかしい」と訴えた。女児はその後、ぐったりとなったという。 同店によると、サーバーからはオレンジやメロンソーダなど計6種類のソフト飲料と「酎ハイ」を出せる。ソフト飲料のボタンにはそれぞれ、約30ミリリットルの焼酎を混ぜることができる「焼酎割り」のボタンもあり、店員はこれを誤って押したとみられる。 同店を経営する「江戸一」(本社・東京都)の屋井俊輔総務部長は「ボタンの位置が近くて間違えやすいなどの問題があったようだ。同型の機械がある約20店では焼酎が出ないように改造し、再発防止に努めたい」と話した。 写真:飲料水サーバー。ソフト飲料のボタン(各4個)のうち、真上が焼酎割りの「注入」、右横が「停止」のボタン=埼玉県北本市内で 「asahi.com」 2004年6月9日
|