飲んでほしいけど、飲み過ぎはダメ――。キリンビールはこのほど、飲み過ぎ防止の指針を発表し、社内やグループ会社での徹底、社外での啓発活動に乗り出した。未成年の飲酒や若者のイッキ飲みなどが問題となっている中で、メーカーとしての社会的責任を果たすためという。
社員の行動指針は、「アルコールのもつ致酔性、依存性を認識し、正しい知識を啓発する」「販売にあたっては法令、自主基準を厳守し不適切な飲酒を防止する」「適正飲酒強化月間を設け、全社員を挙げて社員研修や自己啓発に取り組む」など5項目。
社内からは「販売の腰が引ける」といった心配の声も上がったが、企業責任は軽視できないと判断。6月を最初の強化月間に定めた。
まずは全社員に自分の酒の強さを知ってもらおうと、腕にシールを張って測る「エタノール・パッチテスト」を実施したところ、やはり「酒豪」が続出。担当者は「飲み過ぎはダメ。プロとしてお酒との良いつき合い方を教えます」と張り切っている。
(06/13 10:16) |